この記事で悩みがスッキリ
- 目的・目標・戦略・戦術って同じじゃないの?
- 目的と目標を区別してメリットがある?
- 戦略と戦術をマスターしたい!
小さなコンセプト企業を経営、本業は月2000万、副業アフィリで月20万の実績があります。
これまで夢や目標を叶えた経験をもとに記事を書きます。
目的・目標・戦略・戦術、理解できているか否かで、目的にたどり着くまでの時間に雲泥の差があります。
では、具体的に解説していきます。
目次
目的と目標はどっちが偉いか
目的と目標の関係は、以下の図を見れば分かりやすいです。
図の「手段」の部分は、後述する戦略と戦術に当たります。
達成したい事象、これが「目的」です。
そして、目的を成し遂げるために無数に設定する通過点、これが「目標」というわけです。
ポイント
- 目的:達成したい事象
- 目標:目的達成のための通過点
というわけで、タイトルどおりに答えるならば、目的のほうが、目標よりもエライです。
目的 > 目標
人生の目的とは…という問いに答えて「目的について」を知る
目的とは手にしたい対象や状態を指します。対象や状態なので、どちらかと言えば数値化しにくいものとして、目標と区別します。
目的という英語を探してみると、aim、purpose、object等が見つかります。
❝目的❞を表す英単語
- aim
- object
- purpose
まず、それぞれの意味を確認してみます。
aim
狙いをつける、(対象に)向ける、当てつける
何となく、ゴールへの方向性、ベクトルや方針のような印象を受けます。
object
目的、目標、対象、客体
生たまごは、中身の黄身と白身、それらを守る役割の殻(から)から成り立っていますが、「object」とは、中身の有無に関係なく、「見たまんまのたまご」を意味する感じです。
purpose
目的、意図、(目的達成への)決心、(目的達成への)決意
❝目的❞に類するワードしか登場しませんし、これがしっくりくる気がしますね。
「Purpose of Life」という言葉を見聞きすることがあります。これは人生の目的、という意味です。
人生の目的について、とても分かりやすい話があります。大学受験を控えた受験生に、大人がアドバイスする、あの言葉です。
「大学は、手段であって、目的ではないよ。」
子供の頃に人生の目的について考える人はそれほど多くないとは思いますが、もし仮にいたとしたら、それは大人になるにつれて変わっていくと思います。大人になってからだって、歳をとるごとに変わってきます。
人生にはたくさんのイベントがありますし、そのたびに転がし続ける「目的というボール」を「時間という壁」に押し付けながら進んでいくようなものです。
さて、個人の哲学的な感想は置いといて、目的を説明する具体例をご紹介します。
元メジャーリーガーの鈴木イチローさんは、小学生の頃にプロ野球選手になるという夢を描きました。凄すぎますね!
「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。」という作文は非常に有名ですね。
一流のプロ野球選手になるためには、中学・高校で大活躍する必要があると続きます。
ここで、あえて目的と目標、を分けてみます。
イチローさんの目的は、一流(のプロ野球選手)になること。一流の人間になることです。
その手段の一つである目標は、プロ野球選手になること、そのために中学・高校で大活躍すること、ですね。例えが悪いかもしれませんが、目的とは、最終的なゴールを意味します。
これは、経営の神様と呼ばれた松下幸之助さんが作った大企業・パナソニックのスローガンです。
つまり、パナソニックさんの企業運営の目的が、上のスローガンの中にある、「世界中の人々のしあわせと、社会の発展、そして地球のみたいに貢献しつづけること」です。
繰り返しになりますが、目的とは、最終的なゴールの状態であって、数値化するのがちょっと難しいです。
この辺りが、次にご紹介する❝目標❞との大きな違いになります。
目標と戦略はどっちが偉いか
目標と戦略はどっちがエライか。無理やりつけたタイトルに無理やり答えると、エライのは目標です。
目標が決まって初めて、戦略を練ることができるのですから。
目的の達成のために目標を決める。目標を達成するための方向性として戦略があるのですから、相互に親子関係があるようなものです。
目的(親)、目標(子)、戦略(孫)と言ったところでしょう。それぞれの生みの親がいなければ、存在することができないのですから。
SDGs(持続可能な開発目標)で「目標について」知る
目標とは、最終的なゴールとなる「目的」を達成するための具体的な対象となるものです。目的を因数分解して、いくつもの達成すべき通過点を設定します。この通過点をできるだけ数値化して成し遂げるべき対象、これが「目標」です。
❝目的❞を表す英単語
- target
- objective
- goal
target
(射撃などの)的、標的
微妙にズレを感じますね。
objective
(物理的な)目的地点
物理的な地点という意味合いが強いです。
goal
(努力・野心などの)目標
今回の「目標」と合致しますね。
さて、タイトルのSDGsを題材に、目標について話を進めていきます。
SDGsとはSustainable Development Goalsの頭文字をとった略で、日本では持続可能な開発目標と訳されます。
2015年に開催された国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に載った目標で、2030年が訪れるまでに達成を目指して設定された世界中の国連加盟国の一致した目標です。
目的は「持続可能でより良いで世界を目指す」こと。
最終目的である「持続可能でより良いで世界を目指す」を達成する要素としての17のゴール(目標)を設定しています。
つまり、目的を形作っているのは、17の目標である、ということです。
結論!
目的は、いくつかの目標で構成される。
戦略と戦術はどっちが偉いか
ブランド戦略を考えてみて「戦略について」知る
戦略とは、目標を達成するための、方針であり、方向性です。戦術とは、戦略を具体的に実行するための、色々な仕組みやテクニックや方法論を言います。
今回は、「(ブランド)戦略」を中心にして、目的、目標、戦術についてご説明します。
順番に説明してきましたから、目的>目標>戦略を例としてご案内します。
ポイント
目的:企業の知名度を全国区にする>目標:有名ECサイトの特定のカテゴリで売上1位を獲得する>戦略:ブランド化を達成して付加価値を足すことで客単価を上げる
まず、世の中に独り歩きしている【ブランド戦略】という単語を因数分解していきます。
ブランドとは、有名なルイ・ヴィトンをイメージするともっとも分かりやすいと思います。
例えば、ルイ・ヴィトンのバッグは無印良品で売っているバッグの10倍とか20倍の値段で販売されています。
素材の質や完成までに工程数、つまり手間暇の数がまったく違うはずです。では、ルイ・ヴィトンのバッグと同様の素材を使った同じくらいの手間暇をかけて作ったバッグは、同じ値段でも買う人がいるのか、と言えば、たぶんいません。
そう、ルイ・ヴィトンのバッグには、これまでに培われたブランド力があるからです。ブランド力とは、その企業の持つ歴史・信頼性・人気度・権威性など、長きにわたって築かれたイメージの集りとでも言えばよいでしょうか。
あえて一言で表してみますと、「付加価値」です。
高くても、この商品がほしいと思ってもらえる価値を築くこと、これがブランドであり、ブランディングです。
ブランド化することが戦略であり方針であるなら、戦術とは、例えば一目でそれと分かるロゴマークを作ることです。
戦略とは、目標を達成するための、方針、方向性を指します。
例)
センター試験でA判定をとるために(目標)、苦手な国語を克服する(戦略)。
例)
商品の知名度をあげるために(目標)、TVの取材を受けるような地域に根差した商品開発をする(戦略)。
参考にしてみて下さい。
明確な目的・目標・戦略が戦術を支える
目的があって、構成単位である目標が定まり、それらを達成するための方針や方向性が明確になりました。
そこで登場するのが、戦術です。
戦術とは、テクニックであり、技術であり、姿勢や態度と言えます。
売上をアップさせた企業が、これからはSNSで集客するのが良いとどこかで聞いてきた。
じゃあやってみよう!
実に素晴らしい積極的な態度なのですが、売上をアップさせるという目標に対して、具体的な方針が決まっていない状態でSNSに取り組むとどうなるか。
有名なSNS
- Twitter 情報の共有
- Facebook 相関関係の共有
- Instagram 写真の共有
- YouTube 動画の共有
全部やってみよう!ということで、経験値もないのに、いきなり有名なSNSを始めてみる。
例えば、スーパーマーケットを運営する会社がTwitterで安売り商品の情報を拡散すること。鮮度の良い野菜の写真を共有することは非常に効果的な感じがします。でも、Facebookで共有できること、YouTubeで共有できることは一般的には思いつきません。
ですから、まずは戦略として、
戦略 例)
生鮮3品(鮮魚・精肉・野菜)の鮮度の良さと、値ごろ感をリアルタイムで伝えて、ブランディングする
という方針が決まっていれば、FacebookやYouTubeに無駄な時間を使うことはありません(実際には有効な用途はたくさんあります)。
人に伝えるには、まず文章で伝えること。もっと良いのは話して伝えること。一番良いのは見せて伝えること。
YouTubeという最先端のツールとノウハウという「戦術」を駆使すれば、個人がTV放送局になることもできる時代です!
真に効果的に戦術を使いこなすためには、目的・目標・戦略の設定こそが重要なのです。
以上が、戦術の役割になります。
目的と目標、戦略と戦術は何のためにあるのか
SDGsの説明の通り、目的と目標の関係性は分かりました。さらに、目標の精度を高めるために戦略が必要であることも理解できました。
また、戦略を実行するためには、最新かつ最高の戦術を、正しいベクトルで実行するべきだということも分かりました。
つまり、目的>目標>戦略>戦術の一連の設定は、上位の概念を補完して、よりシステマティックに目的を実現するためにあるのです。
学生時代、次々に目標を実現して、卒業時には志望校の合格をがっちり勝ち取っていたあの人。
社会に出ても、同じような立場からスタートしたにも関わらず、気がつけばずいぶん先に歩を進め、企業の重役に重用されているあの人。
違いは今回の内容を理解することで埋めることができるはずです。
まとめ
目的・目標・戦略・戦術の違いを理解して活かす方法は以下になります。
- 目的を明確にする
- 目標を具体的に設定して、目的の要素とする
- 戦略を立てて、目標の方向性を定めて方針を共有する
- 戦術を駆使して、戦略を実行する
目的を決めたらすぐに行動を開始する積極的な人がいます。
「猪突猛進!猪突猛進!!」といって突っ込むタイプの人は、まさに走りながら考えるので、非常に行動力があって周りを巻き込むリーダーの素質があると言えます。
ですが、「ググる」という言葉に代表されるように、WEBで検索すれば、よほど金銭的なメリットのあるようなリーク情報でもない限り知ることができるはずです。
情報源が、いわゆる親や先生やメンター、または古い書物しかありえなかった昭和や、平成の初頭ではないのです。
令和の時代、明確な目的と具体的な目標を設定したら、とことん情報を集めて戦略的に実行すれば、戦術はそれこそ無数にあります。
これ、漫画でとてもわかりやすいです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。